~STD情報発信サイト~淋病って知ってる?性病について知識を深めよう!

タダの淋病じゃない!スーパー淋病の恐怖とは?

ベッドルーム

淋病は古典的な性病の一種で人類とのかかわりも古く、古来から多くの人間を苦しめてきました。コンラッドの小説”闇の奥”には屈強な船員の男が淋病に苦しみ、悶絶するほどのいたみにさらされながら排尿する際の苦しむさまを描写するエピソードが描写されているほどです。長きにわたって人間を苦しめつづけてきた性感染症(STD)の一種の淋病ですが、20世紀に入り抗生物質が開発されて医療現場に普及することで様相は一変することになります。青かび培養液から生成されたペニシリンが、幅広い細菌類を原因とする感染症に殺菌的に作用を発揮し、淋病等の性感染症(STD)に苦しむ人々に福音をもたらしたわけです。ところが抗生物質が医療現場で多用される副次効果として、従来は効果を期待できた細菌を原因とする感染症について、芳しい効果が観察されない事例が続出することになりました。つまり細菌が抗生物質について、耐性を獲得する現象が世界各国で頻発に発生を見たわけです。この現象は淋病の原因となる淋菌についても同様の現象が発生しており、ペニシリンが効果を発揮しない耐性菌が出現しています。

最近ではペニシリンだけでなく淋菌に有効とされる抗生物質が全く奏功しないスーパー淋病が出現し、治療不可能な症例も報告されるに至っています。淋病は尿道炎で初発することが多いわけですが、適切な治療を施さない限り腹腔内臓器にまで炎症が拡大し、重症化するリスクがあります。つまりスーパー淋病が蔓延し治療不可能な感染者が続出すれば、人類は非常に深刻な事態に直面することになります。しかも淋病の感染経路と感染率の高さがさらに問題を複雑化させることになります。淋菌は二酸化炭素が生存に不可欠なため、感染経路は性行為がほとんどです。他の性感染症(STD)に比較しても高い感染率で有名で、一回の性行為で感染するリスクは概ね30%程度とされています。単純に計算すると、感染者と4回ほどの性行為で感染経路をもてば、全員が感染すると推測することができる数字です。淋菌に感染すると数日から1週間ほどの潜伏期間を経て、尿道炎症状を自覚するようになります。他方で無症状のままで経過することもあります。したがって無症状のスーパー淋病に感染した状況を仮定すると、感染の自覚がないまま不特定多数の相手と性交渉をもつことで、治療不可能な淋菌の飛躍的拡大を見る可能性もゼロではありません。今後もスーパー淋菌対策は医療現場で警戒されることになるでしょう。